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制作費とはなんだ

今日、自分の仕事で
クライアントとの打ち合わせ中の出来事。


別件で、とあるサイトを立ち上げたいので、ある制作会社に見積を出したそうだ。
まあ、そこまではいいとしよう。


ここからが問題だ。


その見積額を私に見て欲しいと言う。
たしかにこのクライアントとは数年来の付き合いがあるから
ある程度信用は頂いている。


ならば相談に乗ることもあるだろうから、
そこはアドバイス出来るところならしよう。
だがしかし、社名を伏せた見積を見せて貰って驚愕した。


約50ページほどのコンテンツらしいんだが
制作一式として10万円。


・・・。


10万円だと!?
おい!どんな見積だそれ!
ページ単価2000円で作る会社あるのか!?
ふざけんのも大概にしろ。


こんなクソ見積だして請け負う会社があるから、Webについてロクな理解も持たないクライアントに安く叩かれてどんどんwebの単価が下がっていくんだよ。


こういう悪例を見せられて、まじめなフリーのクリエイター連中が足下見られて、苦しんで、頑張っても見返りがまったく期待できない仕事になっていくんだぞ。


フリーランスだけじゃない。
市場の単価が下がっていけばいくほど競争力持った会社だって厳しくなるんだ。そんなことすらわからんのか、このクソ見積出したバカ会社は。


たしかに制作過程を知らない人からすりゃ、Webページなんてちゃっちゃと作れるんでしょ?的に思われてて、その誤解を解くのにどれだけの労力を費やしていると思っているんだ? どれだけサービスや工夫して顧客を掴んでいるのかわからんのか。 どれだけ工数かかるかわかってんのか?


完璧に素材を提供してもらい、構成内容の指示を完全に用意してもらって、ただテキストを流し込むだけの作業ならあり得そうな話だが、企画の構成から何から、全部依頼して、その金額なんだそうだ。 ページ単価で2000円って、質の維持なんぞできないぞ。ましてや利益なんぞ出ないよ。


いくらページを自動生成したとしても、その設備投資だってあるし、そんな額で収まるわけがない。2000円なんて、学生の勉強だって割りに合わないぞ。


あれか!褐色の肌のあったかい南の国の人とか、人口が世界一の国の人とかすぐ謝罪と賠償を要求する国の人とかでも使ってるのか?


外貨を獲得したい国の人にやらせたりしてるにしても安すぎるよ。まあ、言い過ぎかもしれんけど。


さらにサーバ維持費で月額1050円。
毎月のコンテンツ更新作業で3500円。
(5ページの新規作成と、更新作業含むらしい。)
これらを見て、クライアントの担当者は私に意見を求めてきたのだが、まあ確かに、会社としては安く制作できるってのは大きなウェイトを占めるだろう。


しかし、安ければそれなりのクオリティになることは容易に想像できる。ぱっと見の印象としてページの見た目が悪ければ、訴求力、説得力等々はなく、会社の築き上げてきた信頼・信用、または商品があればその広告としての価値は崩れるキケンが大きいんじゃないかと思う。


クライアントには、そこを踏まえた判断をしてもらいたいと思う。巡り巡って、末端にいる私らにも影響するものだと思うから。

一時期のような、格好つけただけのWeb制作会社や、ウリになる武器のない弱小制作会社は淘汰されてきたと思ってたけどまだこういうの減ってないんだなあ。


ちなみに、私がかなり偏ってる考え方であることは否定しないよ。私だって全てを知ってるわけじゃないし。

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Comments Comments

  • Posted
    December 1, 2005 1:59 AM
  • Auther
    komacchi
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